毎日使うものにお金を投じるのは、とてもいいことだ。
フリーランスになりたての頃は、「家じゃ集中できない!」と言って、喫茶店を転々としながら黙々と記事を執筆していた。
しかしまあ状況が変わり、家で仕事をせざるを得なくなったことを機に、がっつり仕事の環境を心地よいものにするために手を加えた。
ケーブルをまとめるケーブルボックスを買い、机から見える景色をきれいにした。
両面テープつきのクリップを買って、各種コードを机の縁に這わせ、足元をすっきりさせた。
キーボードをより打ちやすいのに、マウスをより動かしやすいのに新調した。
モニターをもう1枚買って、完全なるデュアルディスプレイ環境を構築した。
その分お金はしっかり飛んでいった。
いくら使ったのか、正確には覚えていないが、十万円以上は投じたのではないかと思う。
もはや、今自由に外出して仕事ができるような状況になったとしても、多分僕は家で仕事をし続ける。
それが一番効率がいいからだ。
ところで、毎日使うものというのは、何も仕事関係に限らない。
むしろプライベートのほうが、毎日使っているものは多い。
食卓なら、箸、茶碗、お味噌汁のお椀。
水回りなら、蛇口、流し、風呂場。
リビングなら、テレビ、照明、暖房(夏なら冷房)。
寝室なら、ベッド、枕。
最近は、こういうところにこそ、お金をかけるべきではないかと思っている。
なぜなら、自分に理想の機能を備えたものは、やっぱりある程度お金がかかるからだ。
だけど、毎日のストレスがそれでなくなるのであれば、安いと思うのだがどうだろうか。
逆に、毎日使わないものは、安くいいものを買う努力をする。
いや、極端に言えば持たないほうがいいのかもしれない。
家にあるものすべてに僕は毎日触っている。
そんな生活が一番ストレスフリーで幸せなのかも…?
もともと物持ち気質の僕には難しい目標だけれど、目指して損はないだろう。